起業は会計が救う

起業する人(している人)に向けた会計や税務のアドバイス。

会社から無利子で借入するとペナルティがあります

いくつかの理由で、会社から金を借りようとする人がいます。

特に、経営者は、どうせ自分の会社だから、と思って、

金利ゼロとかの低い金利で金を借りようとしたりします。

が、これ、税務的にはダメです。

ペナルティもしっかり用意されています。

 

まず、会社から金を無利子で借りようとする理由(私が経験した限り)ですが、

過去、会社から金を借りた事がある経験がある人が多い気がします。

従業員として、会社から住宅購入資金を借りたりしていて、

その時に、金利が(普通よりも)安かった経験がある人。

そういう人が、あまり深く考えずに、

自分が立ち上げた会社でも、金利を安く設定してしまう

というケースが多い気が。

 

でも、これはダメです。

 

では、以前の会社で金を借りた時に、なぜ良かったか?

いくつか可能性はありますが、

以前は、特定の目的の為(主に住宅資金)であれば、低い金利で金を貸す事が許されていた

という点を見落としている可能性が高いと思います。

現在、そういう特例はなくなりました。

ですので、ダメです。

 

あと、借入で会社から金を借りてしまう人の理由としては、

会社に貯まったお金を自分のものにしようとしたら、

結構な税金が取られる事が解ってしまった

で、

借入で会社の金を自分のものにしてしまえば、税金がかからない

という事に気づいて、

金利で借りられれば、税金なしで自分がお金使い放題

という事で、「良い方法思いついた」くらい思っている人もいます。

 

が、まさしく、そういう事を考える人がいるので、この方法はダメになっています。

ダメというのは、具体的には、税金がかかるようになっています。

では、どいう金利なら良いのか?と言いますと、

基本的には、

1.6%の金利を会社は貸し付けた人から取らないといけない

と決まっています(令和元年の貸し付け分)。

今の時代、結構な金利ですね。

 

他の年度についは、税務署の以下のページを参照して下さい。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2606.htm

 

もし、この金利をとっていない場合は、とったものとして税金がかかります。

無駄に税金を払う事になりますので、やめましょう。

ちなみに、他にも実金利が別途計算できる場合には、その金利でも良かったりします。

いくつか例外はあるので、どうしてもやりたい人は、税理士に相談して下さい。

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