社長の老後の為には投資より社会保険料を経費でしっかり落とす
起業した社長から、老後の為の投資(保険とかも含む)についての相談を受ける事があります。
しかし、良く聞くと、社会保険料(特に年金)を会社で払っていないという状況である事があります。
これは、もったいないです。
年金が将来どうなるかは別としても、ゼロになる(全く貰えなくなる)事はないでしょう。
そして、将来、減額される危険性があるのは、実は、基本的には民間の商品も同じです(物価変動とかの影響による分も含めて考えると)。
よほど収益性が高く、リスクが低く、かつ、物価変動の影響も回避出来るような商品があるのであれば別ですが(そんな商品があるなら、私にも教えてください)、そうでないのであれば、年金は払っておいて損のない商品だと思います。
なんといっても、支払期間が終身ですからね。
会計の専門家としては、
(生きている限り)永遠に支払いが続く商品
というだけで、現在価値を計算したくてうずうずしてしまいます。
(現在価値というのは、将来の価値を今の価値に直したものです)
さて、それはおいておいて、ここで見過ごされがちな大事な事を。
社長の社会保険料も経費で落ちます
このブログでも、過去に社長の給与や賞与は気をつけて下さい、と書いてきました。
が、社会保険料については、まず問題なく経費で落とせます。
という事は、その分、会社の税金を減らせます。
社会保険料を払わないようにして、残ったお金で民間の商品に入っても、
社会保険料を払う事によって得られる節税効果分、儲けるのは、ほとんど不可能
です。
(事業が黒字化どうか、など条件によって結論は変わりますが)
ですので、老後の為の投資を考えるのも良いですが、まずは、社会保険料をしっかりと経費として落として、その分の節税効果を得るようにして下さい。